そばは一般的にヘルシーなイメージを持たれていますが、そのカロリーについては知識が求められます。特に立ち食いそばでは、1食あたり247~294 kcalとされています。これは、普通の盛りごはん(150g)のカロリー234 kcalよりも高めです。具体的に見てみると、乾麺を茹でるとそのカロリーは294 kcalに達しますが、茹で生麺の場合は247 kcalとなります。膨張率や水分吸収の関係で、茹でる前の乾麺は100gですが、茹でた後はそれぞれ260g、190gに変わります。このように、同じ「そば」でも提供方法や種類によってカロリーが異なることに留意する必要があります。
種類 | カロリー(kcal) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | 食物繊維(g) |
---|---|---|---|---|---|
茹で乾麺 | 294 | 12.5 | 1.8 | 56.2 | 3.9 |
茹で生麺 | 247 | 9.1 | 1.9 | 45.8 | 5.5 |
低GI食品としてのそば
そばは低GI(グリセミックインデックス)食品に分類されており、これは食後の血糖値が上がりにくいことを意味します。GIとは、食品が血糖値をどの程度上昇させるかを示す指標で、ダイエット中や健康を気にする人には低GI食品の摂取が推奨されています。具体的には、そばはGI値が55以下であり、これにより血糖値の急激な上昇を防ぎ、インスリンの分泌を抑制します。これがダイエットや糖尿病の管理に役立つ要因の一つです。
店舗別 ダイエット向きメニュー
多くの立ち食いそば店舗が存在しますが、どの店舗がダイエットに最適であるかを見ていきましょう。以下は、各店舗のオススメメニューです。
いろり庵きらく
いろり庵きらくのオススメは「朝食そば」です。このメニューには山菜、温泉卵、白ネギ、ワカメがトッピングされており、バランスのとれた栄養価を誇ります。カロリーは明示されていませんが、高たんぱくでダイエットに向いています。
富士そば
富士そばでは「わかめそば」や「ほうれん草そば」が人気です。カロリーはそれぞれ386 kcalと397 kcalながら、充実した具材が食欲をそそります。特にわかめやほうれん草は、ビタミンやミネラルが豊富です。
箱根そば
箱根そばの「山かけそば」は463 kcalですが、とろろや大根などがトッピングされ、栄養バランスが良く、食事として非常に満足度が高いです。
小諸そば
小諸そばでは「おろしせいろそば」がオススメで、349 kcalと非常にヘルシーな選択です。生うずらの卵と大根おろしが絡まり、のど越しが良いため、食べやすいです。
えきそば
えきそばの「ごぼう磯辺揚げえきそば」は、食物繊維が豊富で、ダイエット中でも食べられる逸品です。
ゆで太郎
ゆで太郎では「薬味そば」をお試しください。488 kcalでたっぷりの薬味が使われており、食べ応えも十分です。
ダイエット中に立ち食いそばを食べるポイント
トッピングの選び方
ダイエット中に立ち食いそばを楽しむなら、トッピングは1つに制限することが重要です。特に、揚げ物のトッピングはカロリーが高くなるため控えるべきです。代わりに、ネギやワカメといった低カロリートッピングを選ぶことで、カロリーの管理がしやすくなります。
そばつゆには注意
そばつゆは濃い味付けがされており、塩分が多く含まれています。飲み干すことは避け、残すことをオススメします。日本人の成人にとって、日々の塩分摂取の基準量を超えてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
丼ものは頼まない
そばと一緒にミニ丼を頼むと、そのカロリーは高くなりがちです。丼ものとそばの組み合わせは1000 kcalを超えることが多いので、ダイエット中は控えた方が賢明です。
まとめ
立ち食いそばのカロリーは247~294 kcalとあまり低くはありませんが、低GI食品であるためダイエットには向いています。店舗別のダイエット向きメニューを選ぶことで、美味しく楽しめるポイントが増えます。例えば「ざるそば」などの低カロリーメニューを選び、トッピングやそばつゆの摂取に注意することで、効果的にダイエットを続けられるでしょう。立ち食いそばを活用しつつ、健康的な食生活を維持していくことが可能です。さらに、食事のバランスを意識しながら、日々の栄養摂取を工夫することで、無理なく美味しい食事を楽しむことができるでしょう。