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ガッテン流冷蔵庫の転倒防止策を再調査!家具を安全に固定する方法

日本は地震が多く、いざという時に家具や家電の転倒が大きな被害につながる恐れがあります。中でも冷蔵庫が転倒してしまうと、避難経路を塞ぐほか、中の食品が散乱したり、ガラス瓶が割れて怪我を引き起こす可能性があります。本記事では、かつて「ためしてガッテン」で紹介された冷蔵庫の転倒防止策を再調査し、その他の効果的な家具固定方法も合わせてご紹介します。

目次

地震時の家具転倒による被害データ

各種調査機関の報告によると、実際の地震では家具の転倒や落下が負傷者や死者の原因となっています。具体的には、東京都消防庁のデータでは負傷者の30~50%、阪神・淡路大震災では約46%が家具転倒・落下によるものとされています。また、耐震化や家具固定によって死者・負傷者を大幅に減少させられる可能性があることも指摘されています。これらのデータは、日頃から冷蔵庫などの重い家電をしっかり固定する必要性を示しています。

ためしてガッテン流 固定方法の基本

L字金具と耐震マットで行う固定策

「ためしてガッテン」で紹介された方法は、主に大きめのL字金具と耐震マットを使用して冷蔵庫を固定する手法です。以下のアイテムを用意して、正しく設置することが求められます。

用意するもの 詳細
L字金具 3ミリ以上の厚さがあり、8個程度
耐震マット 信頼できるメーカー製、耐荷重が十分なもの(4枚で100kg以上)を12枚程度
皿ネジ Φ4mm以上のものを12個

固定手順

1. L字金具2枚を背中合わせに配置し、皿ネジでしっかり固定します。
2. 金具の床と冷蔵庫に接触する3か所に耐震マットを貼付し、摩擦による滑りを防ぎます。
3. 貼り付ける前に床面と冷蔵庫の裏面は、ホコリや汚れをしっかり取り除き、接着力を高めます。
4. 冷蔵庫の四隅に耐震マットを貼ることで、全体の安定性を向上させます。

ためしてガッテン流方法の問題点と注意点

この方法は手軽に実施できるため広く注目されていますが、いくつかの課題も存在します。

接着の劣化

数年後に耐震マットの接着が弱まり、ズレが生じているという報告もあります。定期的な点検やメンテナンスが必要です。

大地震への対応力

大きな揺れが発生した場合、この方法だけでは対応できない可能性があります。特に300L以上の大型冷蔵庫では固定効果が十分でない場合があるため、他の対策との併用が推奨されます。

専門家・政府推奨の家具固定策

ためしてガッテン流の方法を含め、冷蔵庫や他の家具の転倒防止にはさまざまな方法があります。ここでは、専門家や政府が推奨する主な方法をいくつかご紹介します。

1. 耐震マットの活用(小型~中型冷蔵庫向け)

・冷蔵庫の底面に耐震マットを敷くことで、振動時の滑りを防止
・震度7レベルの振動試験に合格した商品もあり、安心して利用できる
・設置が簡単なため、賃貸住宅でも導入可能

2. 転倒防止ベルトでの壁固定(大型冷蔵庫向け)

・冷蔵庫の背面と左右に転倒防止ベルトを通し、壁や柱にしっかり固定
・家電メーカーも推奨する方法で、固定力が高い
・壁に穴を開ける必要があるため、持ち家の方に特に有効

3. 突っ張り棒の使用(冷蔵庫の高さが適している場合)

・冷蔵庫の上部と天井との間に突っ張り棒を設置し、揺れを軽減
・冷蔵庫の高さとのバランスが重要となるため、事前に計測が必要
・大型家具の安全対策としても利用できる

その他のポイントと定期点検の重要性

家具の固定策は、一度設置したら終わりではありません。以下のポイントに注意し、定期的なチェックが必要です。

設置場所の見直し

冷蔵庫は壁にぴったりと接していると、衝撃が伝わりやすくなる場合があります。少し間隔を開けることで、倒れにくい環境を整える工夫も大切です。

耐震マット・固定具の劣化確認

耐震マットや金具は年月とともに劣化する可能性があるため、定期的に接着状態や固定具の緩みをチェックし、必要に応じて交換・再固定を行いましょう。

避難経路の確保

万が一、固定が不十分で家具が倒れた場合に備え、避難経路が確保されているかどうかも確認しておくと安心です。

まとめ:複数の対策を組み合わせた安心の固定策

冷蔵庫などの重い家電の転倒防止は、一つの方法に依存するのではなく、複数の対策を併用することが安全対策として有効です。
・賃貸住宅の場合は、耐震マットや突っ張り棒を使用することで手軽に対策が可能
・持ち家の場合は、転倒防止ベルトで壁に固定するなど、より強固な対策が推奨される
・定期的な点検とメンテナンスで、長期間にわたって固定効果を維持することが大切です

今回ご紹介したためしてガッテン流の固定方法は、手軽に始められる一方で、いくつかの課題もあります。しかし、その他の固定策と組み合わせることで、万全の地震対策環境を整えることができます。日頃の備えと点検をしっかり実施し、いざという時に大切な家族や自身の安全を守れるようにしましょう。

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