このレシピは、ためしてガッテンで紹介された「高血圧撃退レシピ」をベースに、普段の減塩調理法に新たな視点を加えたものです。味噌汁にレモンをプラスすることで、塩分を控えながらもしっかりとしたうまみとすっきりとした酸味が楽しめるよう工夫されています。普段の料理にひと工夫加えるだけで、健康と美味しさの両立が期待できるこのレシピ。今回はそのポイントと作り方を詳しくご紹介します。
レシピのポイント
素材のうまみを活かす出汁の取り方
塩分を減らしても、美味しさの秘訣は素材そのもののうまみを引き出すことにあります。今回は煮干しを使って、短時間でもしっかりとした出汁が取れる方法を採用します。煮干しを水に漬けるだけでなく、早めにしっかりと水分にうまみを溶け出させることが大切です。
レモンのアクセント
レモンを加えることで、ただの減塩味噌汁とは一線を画す爽やかな風味が生まれます。冷凍レモンをすりおろして仕上げに加えることで、酸味が食材の味を引き締め、塩分控えめでも満足感のある味わいに仕上がります。外国産レモンの場合、皮に農薬が付着している可能性があるため、下処理は丁寧に行うことが大切です。
材料と準備
【材料(3~4人分)】
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 味噌 | 大さじ2と1/2 |
| 煮干し | 15g |
| 水 | 500ml |
| 生わかめ | 40g |
| 木綿豆腐 | 1丁 |
| 冷凍レモン | 1個(すりおろして少量使用) |
【レモンの下処理方法】
・レモンを水で軽く洗う。
・ボウルにレモンを入れ、沸騰したお湯を注ぎお皿をかぶせ1分置く。
・お湯を捨て、同じ工程をもう一度繰り返す。
・再びお湯を捨てた後、流水で冷やし水気を拭き取る。
・ラップに包んで冷凍庫で一晩凍らせる。
この下処理を行うことで、皮の防カビ剤や農薬をしっかり落とすことができ、安心して調理に使うことができます。
作り方の手順
1. 煮干し出汁を取る
・鍋に水500mlを入れ、煮干しを加えます。
・中火にかけ、沸騰後火を弱めてとろ火でじっくりと煮出します。
・できるだけ早い段階で水に煮干しを浸けると、旨みが逃げずしっかりと抽出できます。
2. 豆腐とわかめの下準備
・豆腐はさいの目に切ります。
・生わかめはざく切りにし、別の鍋でお湯を沸かした後、1分ほど湯通しして色止めを行い、冷水にさらします。
この工程は、わかめの食感を維持し、見た目も美しく仕上げるためのポイントです。
3. 味噌を溶き入れる
・煮干し出汁の鍋から煮干しを取り出し、豆腐を加えひと煮立ちさせます。
・火をとろ火にし、沸騰直前を見計らいながら、味噌を少しずつ溶かし入れます。
沸騰させすぎないよう注意し、風味と栄養素を保ちましょう。
4. 最後の仕上げ
・火を止めたら、先ほど湯通ししたわかめを加えます。
・器にすり下ろしておいた冷凍レモンを入れ、熱々のお味噌汁を注ぎます。
レモンが持つ微妙な酸味が加わり、普段の味噌汁とは異なる爽やかな一杯に仕上がります。
減塩調理の工夫と食べるコツ
メインのおかずだけは従来の味付けに
全体の減塩を意識しながらも、メインのおかずだけは従来の塩分でしっかりとした味付けにすることで、脳に「普段通りの味だ」と錯覚させる効果があります。こうした工夫があると、他の料理が薄味でも満足感が得やすくなります。
香辛料や酸味でアクセント
にんにくや生姜、わさびといった香辛料、さらにレモンなどの酸味を取り入れることで、塩分を控えても深い味わいを実感できます。実際に、レモン入り味噌汁は香りと酸味が調和し、塩分を極力抑えた料理でも食欲をそそります。
食材や調理法の組み合わせ
魚や肉、野菜それぞれの持つうまみを活かすためには、調理法にも工夫が必要です。例えば、脂の乗った食材を使う場合は少量の塩味でも充分なコクが引き出されるため、焼き物や炒め物であれば減塩でも満足のいく味に仕上がります。
まとめ
今回ご紹介したレモン入り味噌汁は、減塩を意識しながらも味わいに妥協しないための工夫が詰まったレシピです。煮干し出汁のしっかりとした旨みと、冷凍レモンのさわやかな酸味が印象的なこの一杯は、毎日の食事に取り入れやすく、特に高血圧対策としておすすめです。
この方法を参考に、普段の料理にも少しずつ応用しながら、健康的な食生活を楽しんでみてください。
