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妊娠中でも安心!腰痛・尿もれ予防に効くやさしい腹横筋エクササイズ

妊娠中は「腹筋運動をしてはいけない」と聞いたことがある方も多いでしょう。お腹にいる赤ちゃんに負担をかけたくないという思いから、妊娠中の運動を控える方も少なくありません。しかし、すべての腹筋運動が妊娠中に禁止というわけではありません。特に大切なのは「腹横筋」というインナーマッスルの適切なトレーニングであり、これは母体と赤ちゃんの健康のために欠かせないものです。
妊娠中に過剰な腹圧をかけるようなハードな腹筋運動は控えるべきですが、それ以外のやさしいエクササイズで腹横筋を鍛えることは、腰痛の予防や尿もれ防止にもつながります。腹横筋をしっかり使うことは筋力維持のみならず、身体の姿勢を安定させ、赤ちゃんを優しく包み込む役割にも貢献します。

目次

腹横筋とは?妊娠中に重要な役割を担うインナーマッスル

腹横筋は、お腹の最も深い層にあるコルセットのような筋肉で、体幹の安定性を保つうえで中核的な役割を果たしています。妊娠中はこの腹横筋が特に重要で、赤ちゃんの成長とともに増大するお腹の重みを支える役割を担います。
また、腹横筋は骨盤底筋、多裂筋、横隔膜と連動して働く「インナーユニット」の一部で、これらが協調することで排泄機能の正常化や呼吸のサポートにもつながっています。

腹横筋が弱くなると起こりうるトラブル

症状 原因と影響
腰痛 腹横筋が弱いとお腹の重みを支えきれず、腰に負担がかかってしまいます。
尿もれ 骨盤底筋の働きが弱くなりやすく、尿のコントロールに影響が出ます。
出産時の負担増加 陣痛時に腹横筋がしっかり働かないと、スムーズな分娩が難しくなる可能性があります。

妊娠中におすすめのやさしい腹横筋エクササイズ

腰痛や尿もれなどのマイナートラブルの改善、そして安産を迎えるために、妊娠16週以降~医師の許可を得てから無理なく行いましょう。痛みや不快感を感じた場合はすぐに中止してください。

1. 呼吸で腹横筋を意識する呼吸エクササイズ

お腹の深い部分の筋肉を意識しながらゆっくりと深呼吸を繰り返します。
やり方:
・あぐらや正座など楽に背筋が伸ばせる姿勢で座る
・両手を下腹部に優しく添える
・鼻からゆっくり息を吸い、お腹の内側が膨らむのを感じる
・ゆっくり吐きながらお腹の筋肉を背骨側に引き寄せるイメージで凹ませる
・この呼吸を1分間ほど繰り返す
ポイント:お腹の表面ではなく内側の筋肉に注意を向けること

2. キャットアンドカウポーズ

背骨と腹部の柔軟性を向上させながら腹横筋に刺激を与えるヨガの基本ポーズ。
やり方:
・四つん這いになる(手は肩幅、膝は腰幅程度に)
・息を吐きながら背中を丸めてお腹を背骨方向に引き寄せる
・息を吸いながら背中を反らし、胸とお腹を積極的に伸ばす
・これを3~5セットゆっくり呼吸に合わせて行う
ポイント:お腹を背骨側に引き寄せる意識を持つ

3. トラのポーズ(脚の上下運動)アレンジ版

腹筋とともに臀部の筋肉も動かすことで、骨盤の安定にも効果的です。
やり方:
・四つん這いになり、足の指は立てる
・吐く息に合わせて右脚をゆっくり後方およびやや上方向に伸ばす
・吸う息でゆっくり脚を戻す
・左右交互に数回ずつ行う
ポイント:脚を持ち上げるときにお腹が床から離れようとする意識を持つ

妊娠中の腹横筋トレーニングで得られるメリット

妊娠中に適した腹横筋エクササイズを行うことで期待できる効果は多岐にわたります。

1. 腰痛の軽減

腹横筋が強化されると腰部の負担が減り、腰痛が軽くなることが多いです。腰痛は妊婦さんの4人に1人以上が悩むトラブルと言われており、日常生活の質を大きく左右します。

2. 尿もれ予防

骨盤底筋と連動して働く腹横筋がしっかり機能すると、尿のコントロールが向上します。尿もれは妊娠中や産後だけでなく、その後の生活にも影響を与えやすいため、早めの対策が重要です。

3. 出産時の筋力サポート

経腟分娩においては、子宮の収縮に加えて腹筋の力が赤ちゃんを押し出す原動力になります。腹横筋の適切な筋力はスムーズで負担の少ない分娩をもたらしやすくなります。

4. 体型の変化への対応

妊娠に伴いお腹が大きくなることで、姿勢の変化や筋肉のアンバランスが生じやすくなります。インナーマッスルを強化することで、姿勢を良好に保ちやすく、妊娠後期の疲労感軽減にもつながります。

妊娠中の腹筋運動で気をつけるべきポイント

・無理をしない:疲れや痛みを感じたらすぐに中止する
・医師の許可を確認:妊娠16週以降で医師の許可が出ていることが前提
・姿勢に注意:腰や腹部に過剰な負担をかけない体勢を選ぶ
・呼吸を止めない:動きと呼吸を連動させ、リラックスしながら行う
・正しい方法で:自己流ではなく、専門家の指導や信頼できる情報を参考にする

まとめ:妊娠中でも安心して続けられる腹横筋トレーニングで快適なマタニティライフを

妊娠中は身体の変化に伴い腰痛や尿もれなどの不快な症状に悩まされることがあります。しかし、正しい方法で腹横筋を鍛えればこれらのトラブルを予防・緩和し、出産に向けた身体づくりにも役立てることが可能です。
大切なのは「赤ちゃんを守りながら自分の身体をいたわること」。無理のないやさしい動きで、腹部の奥にある筋肉を意識的に動かしていきましょう。妊娠中の身体の変化をポジティブに受け止め、適切なケアをすることが健やかなマタニティライフを支えます。
産婦人科の医師や専門の運動指導者、マタニティヨガ講師などと連携しながら、自分に合った腹筋エクササイズを取り入れてみてください。日々の継続が赤ちゃんとママの笑顔につながります。

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この記事を書いた人

当院の理念は「人生楽しく最後まで」を掲げています。
症状をしっかりと予防し、お客さんの悩みに寄り添う事で、身体と心のサポートを行う施術家であるように心がけています。

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