巻き寿司は、手軽に作れて美味しい和食の定番ですが、自分で作ろうとすると「ご飯がはみ出す」「巻きが緩くて崩れる」などの失敗を経験したことはありませんか？特に巻きすを使った巻き方はコツが必要で、初心者には難しいと感じる方も多いです。そこで今回は、テレビ番組「ためしてガッテン」で紹介された“ガッテン流の巻き寿司の巻き方”を紹介します。
この方法は、巻きすを使わずに、簡単にプロのような巻き寿司が家庭で作れるテクニックです。失敗の原因を押さえ、ポイントを理解すれば、だれでも美しく、崩れにくい巻き寿司が作れます。初心者の方やお子様と一緒に楽しく巻き寿司作りをしたい方にもおすすめです。
巻き寿司作りでよくある失敗とその原因
巻き寿司を自宅で作ろうとした時、以下のような失敗を経験したことは多いでしょう。
- ご飯が海苔からはみ出してしまう
- 巻きが緩くて崩れやすい
- 切った時に形が崩れる
- 巻きすが上手に使えず、巻きにムラができる
これら失敗の根本的な原因は、巻きすの使い方や材料の扱い方にあります。特に「巻きす」が巻き寿司を崩れやすくしているケースも少なくありません。酢飯の量や広げ方、具材の配置、巻く時の力加減など複数のポイントを押さえないとうまくいかないため、初心者には敷居が高いのです。
ガッテン流！巻き寿司の失敗を防ぐ3つのポイント
「ためしてガッテン」で紹介された巻き寿司作りの最大の特徴は、巻きすを使わずに手で巻いて具材をしっかり包み込む方法です。これによって力加減の調整がしやすく、崩れにくい巻き寿司が作れます。具体的な3つのポイントは以下の通りです。
1. 海苔は縦半分にカットして使う
一般的な全形海苔は長すぎて巻きにくいため、縦半分に切って使用します。これにより、ご飯の広げ方が均一になり、必要以上に厚くならないので扱いやすくなります。また、ハーフサイズの巻き寿司になるため食べやすく、複数種類の具材でバリエーション豊富に作れます。
2. 酢飯は海苔の奥側（手前ではなく）2cmほどあけて広げる
酢飯を海苔の奥側2cmほど残して広げるのがキモ。奥に隙間を作ることで巻きはじめに海苔が重なりやすくなり、巻いた時のズレを防ぎます。酢飯の量は少な過ぎず多過ぎず、細巻きなら少し控えめに、太巻きなら多めに調整しましょう。
3. 巻き終わった後はクッキングシートで包み、輪ゴムで固定する
巻き終わったあと、そのまま切るのではなくクッキングシートを寿司に巻き付けます。右手で寿司を手前に引き、左手でクッキングシートを引っ張ってぎゅっと締めることで巻き寿司が引き締まります。その状態で輪ゴムで固定し、しばらく置くと形が安定し、切る時に崩れにくくなります。
用意する材料と道具
| 材料名 | 分量 | 備考 |
|---|---|---|
| 全形海苔（縦半分に切ったもの） | 作りたい本数分 | ハーフサイズで作りやすい |
| 酢飯 | 約2合分 | 酢飯の量は調整してください |
| お好みの具材 | 適量 | 後述の具材例参照 |
| クッキングシート | 適量 | 巻き終わりの結束用 |
| 輪ゴム | 本数分 | 巻き寿司を固定するため |
ためしてガッテン流：基本の巻き寿司の作り方ステップ
1. 海苔を半分に切る
まず全形の海苔を縦に半分に切ります。長さが短くなり、巻きやすくなります。
2. 酢飯を海苔にのせる
海苔の奥側約2cmは酢飯をつけずに空け、残りの部分に酢飯を均一に広げます。細巻きならご飯は少なめ、太巻きなら多めに調整しましょう。
3. 具材をのせる
酢飯の手前側約2cmあけて、具材を並べます。断面のイメージを考えながら配置すると綺麗に仕上がります。
4. 手でしっかり巻く
巻きすは使わずに、両手で具材を包み込みながら巻いていきます。巻き始めは優しく包み込み、徐々にしっかりと最後まで巻き上げていくのがコツです。
5. クッキングシートで巻き締めて輪ゴムで固定
巻き終わったらクッキングシートで寿司を包み、右手で寿司を手前に引きながら、左手でシートを反対方向に引いてしっかり巻き締めます。輪ゴムで固定したら、少し置いて形を整えます。
6. 食べやすい大きさに切る
包丁を水で濡らし、前後に動かすように押し切らず何度かに分けて切ると、酢飯がくっつきにくく、綺麗に切れます。お好みで両端を切り落とすと、より美しい見た目になります。
崩れない巻き寿司のための切り方のポイント
| コツ | 理由・詳細 |
|---|---|
| 包丁を水でぬらす | 酢飯が包丁に付きにくくなり、切りやすくなる |
| 前後に動かしながら切る | 押し切りせず、断面を崩さずにスムーズに切れる |
| 何度かに分けて切る | 断面をキレイに保ち、潰れを防ぐ |
| 両端を切り落とす（お好みで） | 形が整い美しい見栄えになる |
おすすめの具材とアレンジ例
巻き寿司の魅力の一つは、自分好みの具材を自由に組み合わせて楽しめることです。以下の具材を参考にして、オリジナルの巻き寿司作りに挑戦してみてください。
定番の具材
- マグロ、サーモン、イカ、ホタテ、甘えびなどの刺身
- いくら
- 厚焼き玉子
- きゅうり、レタス、かいわれ、大葉などの野菜
- 納豆
子供向け・食べやすい具材
- 魚肉ソーセージ、ベーコン
- エビマヨ
- 唐揚げ、鳥そぼろ
- ツナ
- 厚焼き玉子
変わり種・アレンジ具材
- 生ハム、ローストビーフ、スモークサーモン
- チーズ（カマンベール、モッツアレラ等）
- キムチ
- 天ぷら（エビ、野菜など）
- 筑前煮、きんぴらごぼう
- サバ缶、イカの塩辛、つぶ貝
- 海鮮ユッケ
ヘルシー・野菜中心の具材
- サンチュ、サニーレタス、玉ねぎ、大根おろし
- たくあん、ぬか漬けなどの漬物
おすすめの組み合わせ例
- サーモン＋アボカド
- マグロ＋いくら＋大葉
- エビ天＋レタス
- ローストビーフ＋赤玉ねぎ＋サニーレタス
余った海苔は、お吸い物やそば、うどんに入れたり、具材はサラダのトッピングや冷麺の具材として使うと無駄なく楽しめます。千切り大根などの惣菜を具材にして、オリジナルの巻き寿司弁当を作るのもおすすめです。
通常の全形海苔でも作れる？難易度とコツ
ガッテン流の巻き方は、ハーフサイズの海苔を使う方法ですが、通常の全形海苔でも同様の巻き方で作ることが可能です。ただし、全形だと長さがあるため巻くのが少し難易度が上がります。慣れていない場合は、まずはハーフサイズで練習し、巻く感覚を掴んでから全形海苔に挑戦するとよいでしょう。
全形で巻くポイントは、両手できれいに包み込むように巻くこと。力加減を均一にして、途中で具材がずれないようにすることが重要です。
まとめ：ためしてガッテン流で巻き寿司作りを楽しもう
巻き寿司は見た目も味も楽しめる日本の伝統的な料理ですが、その巻き方に悩む人は多いです。今回紹介したためしてガッテン流の巻き寿司の巻き方は、巻きすを使わず、海苔を半分に切り、手でしっかり巻き、仕上げにクッキングシートで包むというシンプルな方法です。
この方法で巻くことにより、初心者でも崩れにくく、食べやすいサイズの巻き寿司が作れます。具材のアイデアも豊富なので、お子様と一緒に色々な組み合わせを楽しんでみてくださいね。
節分の恵方巻きやおもてなし用の一品としても活用できるので、ぜひ家庭でプロ級の巻き寿司作りに挑戦してみましょう。
家庭で巻き寿司作りの失敗が減り、楽しい食卓のひと時が増えることを願っています。ぜひ、今回のポイントを押さえて失敗知らずの巻き寿司作りを楽しんでください！
