冬から春にかけて旬を迎えるみかんは、手軽に食べられて栄養も豊富な人気のフルーツです。そんなみかんをもっと美味しく、しかも長期間楽しみたいなら、ためしてガッテンで紹介された「ガッテン流の冷凍みかんの作り方」がオススメです。本記事では、冷凍みかんの簡単な作り方から、みかんの甘さを見分けるコツ、保存方法、さらには健康維持に役立つ5つの栄養素について詳しくご紹介します。特別な道具は不要で、ご家庭で手軽に作れる方法なので、ぜひ試してみてください。
ガッテン流の冷凍みかんの作り方
準備するもの
– みかん（できれば新鮮で傷がないもの）
– 水
– 保存袋（冷凍保存用）
手順
1. みかんを流水で洗い、表面の汚れを落とします。
2. 洗ったみかんの水気をキッチンペーパーなどでしっかり拭き取ります。
3. そのまま冷凍庫に入れ、完全に凍らせます。
4. 凍ったみかんを取り出し、冷たい水にさっとくぐらせて薄い氷の膜を作ります。この氷膜がみかんの乾燥を防ぎ、鮮度や風味をキープしてくれます。
5. 再度冷凍庫へ戻し凍らせます。
6. 完全に凍ったら保存袋に入れ、冷凍庫で保管します。これで約4ヶ月の保存が可能です。
この方法のポイントは、「みかんを水にくぐらせる」という一手間にあります。表面に薄い氷の膜ができるため、みかんの皮からの水分蒸発や乾燥を防ぎ、解凍して食べる時でもみずみずしい味わいを楽しめます。
甘いみかんの見分け方（ガッテン流）
おいしいみかんを選ぶためには「見た目」や「軸の状態」に注目すると効果的です。ためしてガッテンでは特に2つのポイントを挙げています。
1. みかんのヘタの軸が小さいものを選ぶ
みかんは栽培されるときに上向き、あるいは下向きに実ります。研究結果によると、下向きにぶら下がっているみかんの方が甘い傾向にあります。上向きのみかんは自分を支えるため軸が太くなるため、軸が細いみかんは下向きで甘い可能性が高いのです。
2. みかんの皮のキメ（表面の水玉模様）が細かいものを選ぶ
皮のキメが細かく、均一に詰まっているみかんは下向きに実り、皮が薄い傾向があります。反対にキメが粗く水玉模様が大きいものは、皮が厚く硬くなりがちで、甘みも薄いことが多いのです。
この2つのポイントを意識して選ぶだけでも、甘くて美味しいみかんに出会える確率がぐっと上がります。
ガッテン流のみかんをさらに甘くする方法
実はみかんは、食べる直前に「揉む」ことで甘みを引き出すことができます。ためしてガッテンで紹介された方法は以下の通りです。
食べる1日前に軽く揉む
みかんを優しく手で揉むと、果実の中のガス交換（呼吸）が促進され、酸味が減少します。酸っぱさが和らぎ、甘みが際立つのです。食べる前日に揉んだみかんは味がまろやかになり、甘さが増すためおすすめです。
ただし揉んだみかんは傷みやすいため、揉んでから1日以内に食べきるようにしましょう。
みかんの正しい保存方法（ガッテン流）
みかんを長持ちさせるポイントは、「傷」と「湿度」の管理です。傷がつくとそこからカビが発生しやすくなり、湿度が高いとカビが繁殖しやすいため注意が必要です。
ためしてガッテンで紹介された保存のポイントは次の3つです。
1. 暖房の当たらない涼しい場所に置く
温度が高いとみかんの劣化が早まります。冷暗所や涼しい場所での保管が望ましいです。
2. みかんは重ねるのは3段まで
重ねすぎると下の段のみかんがつぶれやすくなるため、3段程度の重ね方が適切です。
3. ふたは完全に閉めず、新聞紙などを上にかける
密閉してしまうと湿度がこもりカビの原因に。ふたは半開きにするか、ラップをしないで新聞紙で覆う方法が水分調節に効果的です。
この方法で保存すれば、みかんの鮮度をできるだけ長く保つことができます。傷んだみかんは早めに取り除くことも大切です。
ためしてガッテン注目のみかんの5つの栄養と健康効果
みかんはただ美味しいだけでなく、健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。特に以下の5つは注目したい成分です。
| 栄養素 | 主な働き | 効果・効能 |
|---|---|---|
| ビタミンC | コラーゲン生成、抗酸化作用 | 美肌効果、免疫力向上、シミ・そばかす防止 |
| 食物繊維（ペクチン） | 腸内環境を整える | 便秘予防、糖分吸収抑制、血糖値安定 |
| ヘスペリジン（ビタミンP） | 血行促進 | 冷え性改善、高血圧・動脈硬化予防 |
| カリウム | 体内のナトリウム排出 | 血圧調整、むくみ予防、筋肉機能サポート |
| β-クリプトキサンチン | 抗酸化作用 | 骨粗しょう症予防、生活習慣病予防 |
それぞれの栄養素の特長を簡単に解説します。
ビタミンC
みかんには多くのビタミンCが含まれており、中サイズの果実2個で成人が1日に必要とする100mgのビタミンCを摂取できます。ビタミンCは免疫力の向上や肌の健康維持に役立ちます。
食物繊維（ペクチン）
みかんの薄皮や白い筋には水溶性の食物繊維「ペクチン」が豊富です。腸内環境を整えて便秘を防ぎ、糖分の吸収を抑えることで血糖値の急上昇を防ぎます。
ヘスペリジン（ビタミンP）
ヘスペリジンは血流を改善し、冷え性や高血圧の予防に効果が期待できます。みかんの薄皮や白い筋部分に多く含まれているため、丸ごと食べることが理想的です。
カリウム
カリウムはナトリウムの排出を促し、血圧の調整やむくみ防止に役立ちます。カリウムは水に溶けやすいため、洗いすぎや水に長時間さらすのは避け、生で食べるのがおすすめです。
β-クリプトキサンチン
みかんの鮮やかな橙色の色素成分で、骨の健康を保ち、メタボリックシンドロームや脂肪肝といった生活習慣病の予防効果が期待されます。
まとめ
冷凍みかんは手軽にできて長期間保存できるうえ、ためしてガッテンの方法なら氷の膜がみかんの鮮度と味をキープしながら冷凍できます。甘いみかんを選ぶコツは軸が細く皮のキメが細かいものを選ぶこと、さらに食べる前に軽く揉むと酸味が和らぎ甘さがアップします。
保存は傷や湿度に配慮し、涼しい場所で3段まで重ね、ふたは開けたまま新聞紙をかけるのが効果的です。また、みかんにはビタミンCや食物繊維、ヘスペリジン、カリウム、β-クリプトキサンチンといった栄養素が多く含まれ、健康維持にとても役立ちます。
ぜひこのガッテン流の方法で冷凍みかんを作り、旬の味と栄養をたっぷり楽しんでください。自然な甘さと爽やかな酸味、そして栄養たっぷりの冷凍みかんは、季節のデザートやおやつにぴったりです。
